再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「美優さん、今日は午後からお休みですよね?」
「うん、そう」
千穂ちゃんに聞かれて、つい返事が小さくなった。
今日は午後から亮平に同行して財界のパーティーへ行くことになっている。
NAGASIMAのスタッフとしてではなく亮平のパートナーとして出席するため、午後から有休をとることにしたのだ。
私がパーティーなんて柄でもないなと思わなくもないが、亮平にとっては必要なお付き合いなのだそうで同行することを了承した。
「今朝も部長が、午後から美優さんが抜けるからよろしくって課長に声をかけていました」
「そうなんだ」
私が気兼ねなく抜けられるように、亮平も気を使ってくれたんだろう。
そういう気遣いが亮平らしい。
「美優さん、幸せですね」
千穂ちゃんから向けられる笑顔に、私は声には出さず口元を緩めるだけで答えた。
確かに、今の私は幸せだ。
亮平を愛しているし、愛されている実感もある。
それでも、私だけが幸せになるような後ろめたい気持ちは消えない。
「うん、そう」
千穂ちゃんに聞かれて、つい返事が小さくなった。
今日は午後から亮平に同行して財界のパーティーへ行くことになっている。
NAGASIMAのスタッフとしてではなく亮平のパートナーとして出席するため、午後から有休をとることにしたのだ。
私がパーティーなんて柄でもないなと思わなくもないが、亮平にとっては必要なお付き合いなのだそうで同行することを了承した。
「今朝も部長が、午後から美優さんが抜けるからよろしくって課長に声をかけていました」
「そうなんだ」
私が気兼ねなく抜けられるように、亮平も気を使ってくれたんだろう。
そういう気遣いが亮平らしい。
「美優さん、幸せですね」
千穂ちゃんから向けられる笑顔に、私は声には出さず口元を緩めるだけで答えた。
確かに、今の私は幸せだ。
亮平を愛しているし、愛されている実感もある。
それでも、私だけが幸せになるような後ろめたい気持ちは消えない。