再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「距離をおかないとって思うんです。でも、近くにいることが嬉しくて・・・」
「一緒にいることが幸せだと思えるなら、それでいいじゃない。起きてもいない先のことを悩んだってしょうがないわ」
「それはそうですが・・・」

私だって頭ではわかっている。
でも、亮平の負担にはなりたくない。

「少しだけ、美優さんより長く人生を生きた者として言うとね、後で後悔しない道を選びなさい。たとえそれが間違った道でも自分の思うように進む方がいいわ。じゃないと後で自分が後悔してしまう。そもそも、人生に正解なんてないのよ」
「・・・はい」

富美加先生の言葉で今まで肩に乗っていた重荷が少し軽くなった気がした。
どんなに意地悪をされたって、私は亮平が帰ってきてくれたことが嬉しい。
だから、周囲の目など気にせずに堂々としていよう。
それで意地悪をされるならはっきりと抗議しよう。そう思って気が楽になった。
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