再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「石田くん、今回は吉野チーフのおかげで無事解決したが、1歩間違えば大変なことになるところだったんだ。そこのところはしっかり反省してもらわなくては困る」
「申し訳ありません」

課長以上に厳しい表情で石田くんを叱責する亮平の迫力に、フロア内は静まり返った。

「まずは、今日中に報告書を提出すること。そして、これからは今回のミスを挽回するつもりで今まで以上に頑張ってください」
「はい」

石田くんは顔を上げ、亮平の方を見ながらはっきりと答えた。

「課長、今回の件については私たちの監督責任でもあります。二度とこのようなことが起きないように、部として改善提案を出したいと思いますので準備をお願いします」
「え、・・・分りました」

自分にお鉢が回ってきた課長は困った顔しているが、どうやらこれで課長の説教も終わりそうだと私はホッとした。
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