再会は、嵐を呼ぶ恋の始まり
「えっと、あのね、少し飲み過ぎてしまって・・・」

きっと私に尋ねられたのだろうと思い返事をしたが、亮平の射るような視線は私を通り越して石田くんに向いている。

「2人で飲んでいて美優さんの気分が悪くなったので、少し休める場所へ行こうと思っていたところです」
「どうせ、お前が飲ませたんだろ?」

珍しいな、亮平が喧嘩腰。

「違うの、私が自分で飲んだの。石田くんが悪いわけじゃないのよ」

私としては石田くんをかばったつもりで言ったのだが、見上げると亮平ばかりか石田くんまでが硬い表情で睨み合っている。

「僕が美優さんと飲みに出たらいけませんか?部長と美優さんは付き合ってるわけでもないんだから、問題ないと思いますけど」

あれ、石田くんてこんな言い方をする子だったっけ?
あまりにも険悪な雰囲気に、私は石田くんと亮平の顔を交互に見比べた。
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