仮面を被った私たち

9月



「四ノ宮さん、少し時間あるかな?」

「えぇ、大丈夫よ
 如月君どうかしたかしら?」

放課後、委員会の打ち合わせを終えると如月君に話しかけられた

「少し話したいことがあって
 あまり人がいないところに移動してもいい?」

「分かったわ」


如月君について行き、人気のない場所に行った









「……………この辺でいっか
 ついてきてくれてありがとう」

「全然大丈夫よ
 話って何かしら?」

「えーと…………話っていうより………伝えたいことがあるんだ
 四ノ宮さん、君が好きだ
 良ければ僕と付き合ってください…!」

好き……?

如月君が………私を………好き……………?

「………あの………えっと……………」

「ごめん
 困らせちゃったよね
 返事は急がなくていいから」

「…………ごめんなさい
 如月君の気持ちに答えることは出来ないわ」

「…………そうだよね
 僕と四ノ宮さんじゃ釣り合わないよね」

「いや…!
 そうじゃなくて!」

「ごめんね
 時間取らせて
 多分すぐには忘れられないけど………これからも友達でいてくれる?」

「それはもちろんよ
 私の方がお願いしたいくらい」

「そっか
 ありがとう
 また明日」


「えぇ、また明日」






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