仮面を被った私たち
時間は経ち放課後
学校から少し離れたところで待ち合わせをした
アイツと合流するなりすぐ、アイツの家に向かった
「…………意外ときれい」
「そりゃ、どうも
腹減ってない?
飯作るからその辺に座ってて」
その辺ってどこよ…………
迷った結果、椅子に座った
待っている間に宿題しちゃおうかな……………
そう思い、机に宿題を広げた
「雅は真面目だなー」
「何よ?」
「別にー
飯出来たから
片せる?」
そう言われ片した
片すと同時に出てくるご飯
「……………美味しそう」
「普段ちゃんと飯食ってんの?
腕とか細すぎじゃね?」
「…………アンタには関係ない」
「またそれ言うのかよ
まぁいいや
食おうぜ
いただきます!」
「いただきます………」
そして一口、口に含んだ
こんなに温かいご飯…………最後に食べたのはいつだろう…………
自然と涙が溢れてきた
「え、不味い?
大丈夫か?」
「いや…………そうじゃなくて………………」
「雅…………」
そしてアイツに抱きしめられた
「やめてよ………」
「やめない
辛いならそう言え
無理するなよ…………
助けてって言ってくれれば……………今すぐにでも助けてやるから………」
「…………………」
「雅は………匿ってじゃなくて………助けてって言うべきなんだよ………
信じられないんだと思うけど、俺のこと信じて……言ってよ」
「…………ごめん」
「雅………」
それからはお互い何も話さなかったが、私が泣き止むまで抱きしめてくれた