仮面を被った私たち
「……………ごめん
もう大丈夫」
「………………本当に大丈夫なのかよ?
雅がされてること…………分かってる?」
「………分かってるけど、それは自業自得だから
私のせいで、お父さんも変わっただけ」
「それは雅のせいじゃ………」
「私のせいなの!
そうじゃなきゃ…………こんなことにはならなかった……………」
「……………もう良い
雅が頑なに折れないなら
俺が意地でも変える」
「…………………」
「ほら、飯食おうぜ
冷めちゃったよなー」
「……………うん」
アイツは無理やり踏み込もうとはしてこない
その距離感が心地良い
アイツなら……………理解してくれるのかな……………
ご飯の後はお風呂に入って、すぐに寝た
こんなに安心して眠れたのはいつぶりだろう………