仮面を被った私たち



次の日




私は起きると自分の目を疑った


は……?

嘘でしょ……?


時刻は12時過ぎ


学校なんか完全に遅刻


やばい………どうしよ…………



そう思っているとタイミング良く電話がかかってきた


「あ、出た
 雅起きたかー?」

「何で起こしてくれないのよ!
 寝坊したじゃない」

「今まで化粧してたから気づかなかったけど、目の下のクマヤバいぞ?
 今日くらい寝とけ
 雅のお父さんにも連絡しといたから」

「バカ!
 余計なことしないでよ………」

「余計なことじゃないだろ」

「アンタに何が分かるのよ!
 この後私がどうなるかなんて………考えてないでしょ……………」

「…………とりあえず今日は休んでろ
 帰ったら話そう」

「……………………」


私は何も言わずに電話を切った



これ以上………アイツのことは頼らない


迷惑かけるから


だから…………アイツが帰ってくるのを待てない



待たずに……帰らないと……………



そうしないと…………優しいアイツを………頼ってしまうから……………





置き手紙を残し、アイツの家を後にした





















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