仮面を被った私たち








夕方



お父さんが帰ってきた



「お前、帰ってきたのかよ
 帰ってこなくて良かったのに」

「うん………ごめんなさい………」

「お前、俺に迷惑かけていいと思ってんのか?
 今日何したか分かってる?」

「…………はい」

「じゃあどうすればいいか分かってるよな?」

「…………はい」


そしてお父さんは笑った


あぁ…………ここからは悪魔の始まりだ…………


私はこの人に逆らえない



今日は何されるのかな…………

































「お前はしばらくここで反省しろ」



お父さんに気が済むまで殴られた後、一人部屋に残された



しかも外から鍵もかけられた



この部屋にはスマホも何もない



この部屋から………いつ出られるんだろう…………





動く度に体から悲鳴が上がる



痛い…………





もう嫌だ…………こんなところから…………早く抜け出したい…………
























< 39 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop