仮面を被った私たち
夕方
お父さんが帰ってきた
「お前、帰ってきたのかよ
帰ってこなくて良かったのに」
「うん………ごめんなさい………」
「お前、俺に迷惑かけていいと思ってんのか?
今日何したか分かってる?」
「…………はい」
「じゃあどうすればいいか分かってるよな?」
「…………はい」
そしてお父さんは笑った
あぁ…………ここからは悪魔の始まりだ…………
私はこの人に逆らえない
今日は何されるのかな…………
「お前はしばらくここで反省しろ」
お父さんに気が済むまで殴られた後、一人部屋に残された
しかも外から鍵もかけられた
この部屋にはスマホも何もない
この部屋から………いつ出られるんだろう…………
動く度に体から悲鳴が上がる
痛い…………
もう嫌だ…………こんなところから…………早く抜け出したい…………