仮面を被った私たち
それからは忙しかった
様々な証拠をかき集め、証人も探し、例え裁判になったとしても絶対に勝てるほどにまでした
結局、一条グループまで巻き込んでしまった
雅が望んでないことだけど…………仕方ないよな
それらをしていると次の日の朝になってしまった
朝、警察を連れて雅の家を訪ねた
ピーンポーン
………………………
誰も出ない………
「……出ないのでお願いします」
「分かりました」
警察の人に頼んで鍵を開けてもらった
家の中に入ると、とても静かだった
雅はどこだ…………
お父さんもいるのか………?
一つずつ、部屋を見て回った
そしてやっと、人を見つけた
「っ………何で………あなたが…………」
そこにいたのは雅のお父さん
腹部には包丁が刺さっており、床に横たわっていた
………仏壇の前で
「大丈夫ですか!?
早く病院へ!」
一緒にきていた警察の人や救急隊の人たちが処置にあたった
かすかに意識はあるらしい
「…………雅は…………
おい……!
雅はどこにいるんだよ……!!」
「………雅は…………先に………逝ったよ………
俺も………もうすぐ…………」
「はぁ!?
ふざけるな!!」