仮面を被った私たち





「星夜!」


病院で雅の治療を待っていると俺の兄である一条朝陽と、弟の一条真昼がやってきた

「朝陽……真昼…………」

「雅ちゃんは?」

「まだ治療中…………」

「そっか………」

「雅ちゃんならきっと大丈夫だよ!」

「…………真昼もありがとうな」

朝陽は俺の気持ちを1番理解してくれている

朝陽は雅と会ったことがないのに、こうして駆けつけてくれる

本当に良い兄弟を持ったと思う


「…………本当にごめん
 一条の会社まで巻き込む結果になって
 それでこんなことにまでなって…………
 迷惑かけてごめん」

「気にするなよ
 雅ちゃんを助けられるのは星夜しかいないんだから」

「それに俺も雅ちゃんに会ってみたいしね!」

「………もう少しだけ、自由にさせてほしい
 雅のこと、ちゃんと解決したら戻るから…………もう少し時間をほしい」

「約束した時間まで、まだあるから
 雅ちゃんのためにも中途半端にはしないで」

「あぁ
 ありがとう」

そんな話をしていると、俺の父さんまでやってきた

「星夜」

「父さん……………」
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