仮面を被った私たち
〜雅目線〜
「……………………っ」
眩しい…………
てか………ここどこ…………?
「お、やっと起きたか」
「…………なんで…………アンタが…………………」
「………雅をあの家から助けたから」
「お父さんは!?……いたっ!」
「動くな
傷口が開く
………あんなことされたのに心配してるのかよ」
「…………私にとってはお父さんだから
それに………自業自得だし」
「………雅のせいじゃない」
「私は最低だよ
お母さんを死なせて………お腹の子まで死なせた
人殺しだね」
「……知っていたのか」
「さすがに自分の身体だし
…………というか、アンタ仕事は?
まだ昼間でしょ」
「あー、やめた」
「はっ?
何で」
「教師なんて雅と会うためになっただけだし
今は教師の立場が邪魔でしかない
だからやめてきた」
「アンタバカじゃないの」
「俺も雅が卒業するまでは見たかったよ?
でも、四ノ宮グループが一条グループに入ったから上の人間が人手不足らしくて
戻ってこいって言われたからやめてきた
雅のためだけではない」
「……………………」
「…………今までのことを詮索するつもりはない
赤ちゃんのことも
だから、これからの話をしたい」