仮面を被った私たち




















次に目を覚ますと窓の外は明るかった


あのまま意識失ったのか………


まぁその方がいいか

苦しみも………痛みも感じずに済むから


お父さんは既に仕事へ行ったようでもういない


はぁ…………私も学校行くか…………

体痛いな……





そう思いながらも適当に朝食を食べ、学校へ向かった
















「あれが噂の………」

「近くで見るとさらに可愛いな…………」

「すげぇ…………」


校門をくぐると集まる視線


またか…………

視線がウザイ………なんで私なんか見るのよ………


「四ノ宮さん、おはよう」

「おはよう、如月君」

彼は如月太陽君

生徒会副会長で、高校3年間同じクラスだ

そのせいか、よく話すようになった

「四ノ宮さん、いつものことながら凄いねー
 俺隣に立ちにくいな」

「そんなことないわよ
 如月君も充分カッコいいし
 女の子の中では如月君人気よ?」

「そうかー?
 四ノ宮さんの人気に比べたらあれだと思うけど」

彼と話しながら教室に向かっている途中、アイツに会った

「四ノ宮さん、如月君
 おはようございます」

「桜庭先生、おはようございます」

「おはようございます」

アイツも今は爽やかな笑顔だ

朝から最悪………気分悪い

「四ノ宮さん、少しいいかな?
 話したいことがあるんだけど」

「はい、かまいませんよ
 如月君また後でね」

なんなのよ………朝から呼び出すなんて意味わかんない


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