仮面を被った私たち

「それはそう
　星夜、外面だけは良いから………ってごめん！
雅ちゃん性格良い星夜しか知らないよね……？」

「知ってますよ
　凄い俺様ですよね」

「…………星夜兄が素の自分出すの珍しい」

「……それだけ本気なんだよ
　ねぇ、雅ちゃんは星夜のこと好き？
　一緒にいたいって思う？」

「えっと…………それは……………」

「あ、決して意地悪しようと聞いてるんじゃないからね！
　今星夜が結構強引に動いてる部分あるから………雅ちゃんの気持ちはどうなのかなって
　嫌いな人と一緒に住みたくないでしょ？
　雅ちゃんが嫌なら違う方法考えさせるから
　ちゃんと教えてほしい」

「……………星夜さんのこと嫌いではないです
　でも好きか聞かれると………まだなんとも…………
　一緒に住むのも抵抗がないわけではないです……」

「そうだよね
　突然言われたしね」

「でも………星夜さんの気持ちも嬉しかったから………
　もう少し、考える時間もらえませんか……？」

「うん、全然いいよ
　ゆっくり考えて
　どんな答えを出しても絶対雅ちゃんの味方になるから」

「俺も！
　雅ちゃんの味方だから！」

「朝陽さん……真昼さん……ありがとうございます………」

「雅ちゃんは一人じゃないからね
　あと、これ僕の連絡先
　何かあったらいつでも連絡してね
　何もなくても連絡していいから」

「俺のも置いとく
　毎日メールするね！」

「はい
　ありがとうございます」

「じゃあまた来るね」

「雅ちゃんまたね！」


そして二人とも帰って行った