仮面を被った私たち


アイツに連れて行かれたのは資料室

普段はあまり人が来ない場所


「朝からなんなの?
 初日から嫌がらせ?」

「はぁ?
 それはこっちのセリフだ
 昨日言っただろ
 俺に迷惑かけるなって」

「アンタなんかに迷惑かけてないでしょ
 一体私が何をしたって言うのよ?」

「お前、気づいてないのかよ?」

「何が?」

「首
 女子なんだから鏡くらい持ってるだろ」

「はぁ?
 意味わからないんだけど………っ!」

アイツに言われた通り鏡で見てみたけど…………

これ…………キスマだ………

お父さん……いつの間に……………

「如月か?
 今時の高校生はそういうこともするんだな?」

「うるさい!!
 如月君じゃないから」

「じゃあ誰だよ」

「アンタには関係ない」

「関係ないけど俺に迷惑かけるな
 後お前、高校生なんだから程々にしろ
 それに今年は受験生なんだから」

「余計なお世話
 用件はこれだけ?
 早く戻りたいんだけど」

「へぇ……せっかく教えてあげたのにそういう態度取るんだ?
 感謝くらいあっても良くない?」

「ありがとうございました
 これでいい?」

「心こもってないなー
 まぁ、いいか
 これで我慢してやるよ」


そう言ってアイツは私に近づいてきた

逃げなきゃ………

そう思ったものの、時既に遅し


アイツに唇を奪われた


「どう?
 俺とのキスは?」

「ウザっ!
 キモッ、死ね、クソ変態教師!!」


そして私は資料室から飛び出した







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