ハロウィンの奇跡
家に帰ると、一緒にキッチンに立ってご飯の準備をした。
「今日は、大好きなハンバーグね!」
「やった!超楽しみ!!」
いつもより、もっと…心を込めて…。
彼女は、鼻歌交じりで、とても楽しそうにハンバーグのタネを捏ねていた。
そんな姿を見て、俺は…
『こんなに思ってくれる人が居て、俺は幸せだ…』
心からそう思った…。
だからこそ
手放したくなかった…
彼女の手を…
俺の身体を…
一日なんて言わずに
もっと時間が欲しいと強く思った…。