ミーコの願い事
 その日の一日が終わりに近づくと、ミーコは寝てしまいました。
 前日に起きたページを移動する現象が気になると、ノートを閉じることが出来ずにいました。
 何故かそのことに不安を感じてしまいます。
 
 移動しないでほしい そう考えながらも心の片隅では、今日も移動してしまうと諦めている、後ろ向きな私が居ます。
 深夜十二時、その日もミーコが段々薄くなっていきます。
 今日も同じ時間帯に、同じことが起こります。

 私は何も出来ないまま、消えるのを見つめているだけでした。
 ページをめくると、ミーコはいます。
 複雑な気持ちの中、ミーコの下にベッド、そして周りに部屋の絵を描きました。

 このままページを移動し続け、最終的には消えてしまうのではと嫌な想像をしてしまいます。
 その日はあまり眠れないまま、次の日を迎えていました。

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