ミーコの願い事
ノートに描いた花の位置や、咲き方が同じだったのです。
ノートの最初のページを開き、現実に見ている風景と照らし合わせました。
「一緒だ」
ミーコの部屋を後から付け足したので、全体的に裏庭ではなくなっていましたが、左隅の消さずに残っていたブーゲンビリアは同じように咲いています。
驚き描くことを止めていると、ノートの中からミーコの催促する声がします。
「お母さん、まだですかー」
その声に我に返ると、急いでページを戻し慌てるように、裏庭とブーゲンビリアを描き始めました。
ミーコも描き上がったブーゲンビリアの側に座り込み、スケッチし始めています。
ノート見つめながら考えていました。
不思議、これって偶然じゃないよね?
魔法のノートなのは理解しました。
絵として描いたミーコが動きしゃべり、日に日にページを移動します。
途中からスケッチブックと、鉛筆も移動するようになり、ノートの中で描かれたブーゲンビリアが、現実世界に咲いています。
私はこのノートの存在や意味をわかってあげられなく、申し訳ない気持ちでいました。
しばらくして、父も縁側に顔を出すと日差しを浴びながら、のどかな時間を楽しんでいました。
無言のまま私を見て微笑み、私もそんな両親のいる実家の光景が心地よく感じていました。
父はタバコに火を点けると、しみじみしゃべり始めます。
「なんか美代子ちゃんが元気で良かったよ、会社が楽しいのは、それだけ美代子ちゃんが前向きになったからだと思うよ」
父はタバコを吸いゆっくり吐き出すと、少し考えているようでした。
「お父さんはこう思うんだよね、悩み事や辛いことって立ち向かって解決するのはとても凄いし、素晴らしいことだよね」
父はいままでしたことのない、内容の話をしてくれます。
「でも中には難しく大きな問題もあるし、時には立ち向かわない選択肢もあるんだよね。考えても解決出来ない悩みがあったら、無理せず実家にもどっておいで、一人で抱えないで一緒に考えよう。お父さん達はいつまでも美代子ちゃんの見方だからね」
そう話す姿は以前より細く見え、白髪も目立つようになっていました。
両親からしてみたら私は、どんなに年を重ねても子供のままです。
後何年したら安心させてあげられるのだろう? いつまでも心配させてしまう自分に、悲しみのような気持ちを持ちました。
うつ向いていた私に気を使ってか、父は明るい口調に変え話します。
「そうだなー、その時は一緒に、タバコを辞める方法でも考えてもらおうかなー?」
父は指にはさんだタバコを見せ、話を冗談ぽっくしてくれました。
この日、両親から見た私はどのように見えたのでしょうか?
いつもより口数の多いlことに、喜んでくれたのでしょうか?
それとも不安に思ったのでしょうか?
自分に自信のない私は、様々なことを考えていました。
ノートの最初のページを開き、現実に見ている風景と照らし合わせました。
「一緒だ」
ミーコの部屋を後から付け足したので、全体的に裏庭ではなくなっていましたが、左隅の消さずに残っていたブーゲンビリアは同じように咲いています。
驚き描くことを止めていると、ノートの中からミーコの催促する声がします。
「お母さん、まだですかー」
その声に我に返ると、急いでページを戻し慌てるように、裏庭とブーゲンビリアを描き始めました。
ミーコも描き上がったブーゲンビリアの側に座り込み、スケッチし始めています。
ノート見つめながら考えていました。
不思議、これって偶然じゃないよね?
魔法のノートなのは理解しました。
絵として描いたミーコが動きしゃべり、日に日にページを移動します。
途中からスケッチブックと、鉛筆も移動するようになり、ノートの中で描かれたブーゲンビリアが、現実世界に咲いています。
私はこのノートの存在や意味をわかってあげられなく、申し訳ない気持ちでいました。
しばらくして、父も縁側に顔を出すと日差しを浴びながら、のどかな時間を楽しんでいました。
無言のまま私を見て微笑み、私もそんな両親のいる実家の光景が心地よく感じていました。
父はタバコに火を点けると、しみじみしゃべり始めます。
「なんか美代子ちゃんが元気で良かったよ、会社が楽しいのは、それだけ美代子ちゃんが前向きになったからだと思うよ」
父はタバコを吸いゆっくり吐き出すと、少し考えているようでした。
「お父さんはこう思うんだよね、悩み事や辛いことって立ち向かって解決するのはとても凄いし、素晴らしいことだよね」
父はいままでしたことのない、内容の話をしてくれます。
「でも中には難しく大きな問題もあるし、時には立ち向かわない選択肢もあるんだよね。考えても解決出来ない悩みがあったら、無理せず実家にもどっておいで、一人で抱えないで一緒に考えよう。お父さん達はいつまでも美代子ちゃんの見方だからね」
そう話す姿は以前より細く見え、白髪も目立つようになっていました。
両親からしてみたら私は、どんなに年を重ねても子供のままです。
後何年したら安心させてあげられるのだろう? いつまでも心配させてしまう自分に、悲しみのような気持ちを持ちました。
うつ向いていた私に気を使ってか、父は明るい口調に変え話します。
「そうだなー、その時は一緒に、タバコを辞める方法でも考えてもらおうかなー?」
父は指にはさんだタバコを見せ、話を冗談ぽっくしてくれました。
この日、両親から見た私はどのように見えたのでしょうか?
いつもより口数の多いlことに、喜んでくれたのでしょうか?
それとも不安に思ったのでしょうか?
自分に自信のない私は、様々なことを考えていました。