あきらめないで、生きること。
第3章
桜舞う新学期
新学期、新しい空気に包まれて校舎へ向かう。
クラス分けのプリントを見ると、わたしと雪ちゃんが同じクラス。
そして、春花ちゃんと秋穂ちゃんが同じクラス。
さすがに4人同じクラスはないか。
さぁ、教室に行こう。
―――………
目に映ったのは自分の部屋の景色。
どうやら、クラス替えの夢を見ていたみたい。
でも、あまりにもリアルだった。
もしかしてあのクラス替え、ホントになったりして……。
* * *
翌日の朝、まだ数日前のライブの余韻が残ったままわたしは学校へ向かった。
「おはよう~」
「おはよう」
校門で春花ちゃん達と待ち合わせて校舎へ向かう。
「クラス替えどうなってるかな?」
「わたし、昨日夢で見たんだけど。わたしと雪ちゃんが同じクラスで、春花ちゃんと秋穂ちゃんが同じクラスだったの」
わたしがそう言うと、
「そうなの? じゃあ、よろしくね、春花ちゃん」
秋穂ちゃんが笑顔で春花ちゃんに言った。