あきらめないで、生きること。
この半年間、ずっと授業で練習して、夏休み明けからは朝も早く集まって練習していた。
ついに本番が始まる。
入場の音楽が流れてそれぞれの場所へ。
代表の子が、指導してくれた先生に一言話したあと、音楽が流れて本番が始まった。
みんなが気持ちをひとつにして踊り、ダンスは大成功。
大きな拍手をもらって退場したあと、すぐにまたグラウンドに戻って先生に花束を渡す。
そして今度は鈴割が始まった。
クラスごとに集まって作った鈴に玉を投げて、みんなで鈴を割る。
全クラスの鈴が割れると、マイムマイムが流れ始める。
最初はクラスのみんなで踊って、だんだん輪が広がって最後には学年みんなで手を繋いで踊る。
これも、毎年3年生がやっている伝統だ。
みんなで手を繋いで中心に集まって笑顔で手拍子をして、最後の学祭を楽しんでいる瞬間だった。
全ての競技が終わって片付けをしたあとは、後夜祭。
去年は春花ちゃんと一緒に見られなかったけど、今年は春花ちゃん、秋穂ちゃんと3人で一緒に見た。
それは、これから訪れる受験の波に飲まれる前の、楽しい時間だった。