あきらめないで、生きること。

受験と友情


学園祭が終わると、一気に受験シーズンが到来。

推薦組は11月から面接が始まるため、面接の練習やH.R.で受験対策講義などが行われるようになった。

学園祭前に指定校推薦が取れていたわたしは、面接に備えて準備を始めた。

クラス内でも、「指定校?公募? 一般?」なんて会話が頻繁に飛び交うようになっていた。

「あの子はどこを受けるんだろう?」という探り合いの目も感じ始めていた。

それまで受験の話をあまりしていなかったわたし達も、昼休みに推薦なのか一般なのか話すようになった。

学校名まではまだ言わなかったけど、わたしと春花ちゃんは推薦、秋穂ちゃんは一般で外部大学を受験。

でも、緑野女子は附属大学があるから、全体的に受験と言ってもそれほどピリピリした感じではなかった。

先生達も落ち着いて見守ってくれている様子だった。
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