あきらめないで、生きること。
毎朝歌った仏教歌。
苦手だった授業。
好きだった授業。
休み時間のおしゃべり。
食堂でくだらないことで大笑いした昼休み。
いつも裏門から春花ちゃんと一緒に歩いた帰り道。
もう全部今日で最後なんだ。
たったひとりになっていじめと必死に闘った1年生。
新しい出会いに楽しいことだらけだった2年生。
受験という大きな波と友達関係の難しさを知った3年生。
振り返ればあっという間の3年間だった。
もし1年生の時にあきらめていたら、この日は迎えられなかった。
学校から逃げ出したくて、自分の存在を消したかったあの頃のわたしを思い出す。
生きるって、楽しいことばかりじゃない。
辛いこともたくさんある。
だけど、苦しみを乗り越えたら前より強い自分になれる。
新しい世界が待っている。
だから必死に闘っていたあの頃のわたしに、今、教室で闘っているあなたに伝えたい。
あきらめないで、生きること。