あきらめないで、生きること。

よくある女子同士の陰口や悪口だけど、自分が言われる側になるのは辛かった。

それに、わたしもみんなのことが羨ましかった。

わたしには父親がいないから。

父親の記憶は微かにあるけれど、気がついたらいなくなっていたという感じだ。

保育園に通っていた頃に、「名字が変わるからね」と言われた記憶はあるけれど、それが離婚したからだということは幼いわたしには理解できなかった。

物心ついた頃から、お母さんとわたしとお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの4人暮らしが当たり前になっていた。

お母さんは仕事が忙しく、小学生の頃から自宅ではなくマンションを借りて本格的に仕事をしていたから、顔を合わすことはほとんどなかった。

だけど、父親がいなくて寂しいとか、お母さんとあまり会えなくて寂しいと思ったことはそんなになかった。

学校行事にお母さんが来られなくても、お祖母ちゃんが来てくれた。
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