あきらめないで、生きること。

でも、佐倉さんは容赦なくキツイ口調で言い返してきた。

他の子達も険しい表情でわたしを見ている。

結局きちんと話し合うことも和解する事もできずに、話は終わってしまった。

それどころか、益々わたしに対する嫌悪感を募らせてしまった。

この夜をきっかけに、わたしの悪口のネタは益々増えた様だった。

同じ部活らしい他のクラスの子達にも、「あの子性格悪いよ~」と言っているのを聞いてしまった。

わたしはどこにも居場所がなくて、他に話せる友達もいなくて、自由時間はただ部屋のトイレやロビーのお土産コーナーで時間を潰すしかなかった。

そしてやっと迎えた最終日。

学校に着いて家に帰る時には、精神的にボロボロだった。

帰り道、何度も溢れてくる涙をこらえた。

たった3泊4日だった林間学校。

だけど、わたしにとっては まるで1週間以上にも思えるほど長い長い地獄の4日間だった。
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