あきらめないで、生きること。
そしてアンコールでは、暗くなった夏空の下、完全に会場中がひとつになってライブの最後にみんなで歌う定番の曲を大合唱。
ライブは、本当にあっという間に終わってしまった。
そしてこの日、わたしはクラスで孤独になる覚悟を決めたんだ。
それは、あまりにも辛い覚悟だったけど。
でも、林間学校の時から、ずっと予感していた。
2学期には今日のことがクラス中に広まって、仲の良かったグループだけじゃなくて、クラス中でハブられるって。
夏休みが終わったら確実にくるであろう、地獄の日々。
今までは、この、今日のライブがあるから、なんとか乗り越えてこられた。
でも、もう今日のライブは終わってしまった。
これからわたしは何を楽しみに生きていけばいいんだろう?
本当に2学期を乗り越えられるの?
絶対孤立することがわかっているのに、学校なんて行きたくない。
エンドロール中、わたしは呆然と立ち尽くしたまま、そんな事を思っていた。
夏休みは始まったばかりなのに、もう夏が終わってしまったかのような、すべてが終わってしまったかのような夜だった。