あきらめないで、生きること。

初めての登校拒否


文化祭が終わると、今度は体育祭に向けて本格的に練習と準備が始まった。

わたしに対するクラスのみんなの態度は、どんどん冷たくなっている。

授業中はまだ授業に集中すればいいけど、休み時間や昼休みは辛くてしょうがない。

学校に行くことがたまらなく嫌で、日曜の夕方になると、明日なんてこなければいいのにと思いながら、ひとり部屋で泣いている。

それでもわたしは学校を休まなかった。というより、休めなかった。

それは、休んでしまったらクラスのみんなに、そして自分自身に負けるような気がしていたから。

だけど、文化祭の出来事と毎日のストレスで心はボロボロになっていた。

最近では、学校じゃなくて休みの日に買い物に出かけても、全然知らない人がわたしの方を見ているだけで、わたしのことを見ているような気がしてしまう。

人が怖い。人の目が怖い。
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