あきらめないで、生きること。

泣きじゃくるわたしを抱きしめて、「よく頑張ったね。最初は萌にも原因があるんだからしょうがないって思ったけど、授業に支障をきたすのはさすがにひどいね」と言ってくれた。

その言葉に、張りつめていた心が一気に緩んで、わたしは声をあげて泣いた。

クラスでひとりになってから、こんなに泣いたのは初めてだ。

お祖母ちゃんも、わたしの頭を撫でながら泣いていた。

小さな体で大きな苦しみに必死に耐える孫の姿を、お祖母ちゃんはどんな風に見ていたのだろう。

こうなるきっかけはわたしが自分で作ってしまったのかもしれない。

自業自得と言われれば、確かにそうかもしれない。

気づかないうちにみんなにイヤな思いをさせていたのなら、謝るから。

お願いだから、もうやめて。

もう充分思い知ったよ。

わたしがどんなに価値のない存在かってこと。

どんなにみんなにとってイヤな存在かってこと。

だから、もう許して―。

泣きながら、わたしは心の中でそう叫んでいた。

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