あきらめないで、生きること。

負けずに戦う覚悟


文化祭、体育祭と学校の一大行事が終わって、校内の賑やかな雰囲気が少しずつ落ち着き始めた。

いつのまにか季節は秋へ移り変わっていたけれど、わたしは相変わらずクラスで孤立していた。

毎日重い心を引きずるように学校に通っていた。

もう、学校では笑うことも話すことも出来なくなっていた。

心も表情もない。まるで人形になってしまったみたい。

ただ、勉強についていけなくならないように、ただ授業を受ける為だけに登校してた。

そんなある日、久しぶりに仕事が一段落したお母さんが家に帰ってきた。

ちゃんと話した方がいいのかな……。

よく、“いじめられてることを家族に話せない”という話を聞く。

家族に心配かけたくないから。

自分がいじめられてるなんて、情けなくて言えないから。

自分がいじめに遭っているなんて認めたくないから。

理由は色々あるだろうけど。

わたしは、逆に子供の頃からお祖母ちゃんやお母さんになんでも話していた。
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