あきらめないで、生きること。
だから、せっかく生かしてくれた命を、与えられた人生を、無駄にしてはいけない。
簡単に死を考えてはいけない。
そう強く思った。
今が辛いのは、これから待っている楽しい未来のための試練。
そう思って乗り越えるしかなかった。
もうひとつ、心の支えになったのは、中学時代からの友達である理世先輩の存在だ。
GLAYの話を中心にした交流を続けていたし、春に偶然駅で会ってから、一緒の電車に乗って登校していた。
一緒に話せる時間はわずか十数分だったけど、それでもわたしにとっては大きな支えだ。
学校ではひとりでも、わたしには先輩がいる。そう思えた。
そして毎朝学校に向かう電車の中で大好きなGLAYの曲を聴きながら、頑張らなきゃと自分に言い聞かせていた。
毎日過ごすうちに、佐倉さんや真野さんは、どうやらわたしが優等生タイプなのが気に入らないらしいことがわかってきた。