あきらめないで、生きること。

風邪だと言われて薬をもらったけれど、翌日の夜もまた発作的にひどい痛みが襲ってきた。

今度は腹痛だけじゃなく頭痛も酷いと言って、前日と同じように痙攣を起して、半分意識を失っているような状態になった。

やっぱりおかしいと、もう一度お祖父ちゃんに病院に連れて行ってもらったけど、医師には「風邪」と言われたらしい。

その翌日の朝も、発作のように痛みが襲って苦しんでいた。

一体どうしちゃったんだろう。

今まで、大きな病気もせず過ごしていたのに。

もしお祖母ちゃんに万が一のことがあったら、わたしはどうなる?

考えただけで怖い。

お願いだから早く良くなって……。

そんなわたしの思いが通じたのか、4日目からは少しずつ症状は回復し、発作もなくなっていた。

そして、1週間後にはだいぶ元気になっていた。

冬休み最初の1週間はそんな大騒動で過ぎたけれど、大晦日には叔母や従姉もわたしの家に来てくれて、みんなで正月を迎えた。

あと1週間で、また闘いの日々が始まる。

でも、3学期を乗り越えれば…2年になればクラス替えがある。

あと数ヶ月耐えれば、今のクラスから解放される。
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