あきらめないで、生きること。
「欠点を指摘されてグループで上手くいっていない」
そう正直に話すと、
「欠点なんてみんなあるんだから。あなたがそんなに自分を責めることないのよ」
そう言ってくれた。
小島先生だけじゃなく他の先生方も、わたしのことを気にかけてくれていた。
廊下や職員室で会うと声をかけてくれたり、気さくに“萌ちゃん”と呼んでくれたり。
テストの採点もちょっと甘くしてくれたり。
もしかしたらそれは小島先生がうまくはからってくれたことだったのかな。
わたしの頑張りを、必死に闘ってる姿を、先生達はちゃんと見てくれていたんだ。
陰で応援してくれていたんだ。
見て見ぬふりをせず、さりげなく生徒を見守ってくれていた。
そして、努力をしっかり認めてくれる先生達だった。
だから、わたしは学校を辞めずに頑張れた。
頑張って良かったと心から思った。
小中学時代は成績で1位なんて縁がなかったし、文系は良かったけど理系がダメで、平均するとちょっと上くらいだったから、こんなに成績が上がるなんて、自分でも信じられなかった。