好きな人♡
「朋はさ、私に本気じゃないから告白出来ないんじゃないの?って聞いてきた」

朋は高校に入ってから仲良くなった友達。

「そっか」

一瞬私のほうを見て、ぼそっと言った。

瑠依はそれ以上言いたくなさそうだ。

聞いちゃいけないのかな。

「それで勇気を振り絞って、春弥に告白した」

「うん」

瑠依はまた雑誌に視線を向けた。

「けどさ、想いを告らなかったら。自分の好きな子が他の人に告白されたら付き合っちゃうかもしれないんだよ?そんなの耐えらんない」

「ホントだなーきっついよな〜」

顔を上げて瑠依は言った。

やっぱり淋しそうだった。



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