好きな人♡
「ちくしょー春弥最低だー」

そう言って瑠依は叫んだ。

めっちゃ大きい声で。

「カラオケボックスじゃなきゃ、迷惑だよな」

いつものトーンで瑠依は言った。

「ちょっと外見が良いからって最低だー」

もう一回さっきよりも大きな声で瑠依は言った。

「春弥……ほんとにほんとに……ほんとに大好きだった」

私も精一杯に叫んだ。

「春弥付き合ってくれてありがとう……」

小さな声で言った。

また涙かまこぼれた。

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