好きな人♡
「瑠依のこと……そういうふうに見たことなくて。ごめん」

幼馴染か友達それ以上に考えたことなかった。

なんか謝ってばっかり。

「朱里は自分のことだけ考えてゴホッ。俺なんかのことじゃなくて」

いつもの瑠依だ、優しい。

会計が終わって店を出ると、春弥が偶然前から歩いてきた。

「二人はもう付き合ってんの?」

嫌味たっぷりな言い方で春弥が言った。

大好きだった春弥がそんな言い方で……傷ついた。

「そんなわけねーから」

瑠依は睨みながら言った。

さっきまでの瑠依とは別人だ。
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