好きな人♡
雨水はひんやりした。

夏のせいだけじゃない。

瑠依の体が熱い。

驚いた!

「ゴホッゴホッ」

咳き込む瑠依の体をどうにかして、瑠依の家の玄関のなかまで肩を貸して抱えるように連れていった。

瑠依の重みを感じる。

すぐ近くに瑠依の顔がある。

瑠依は座った。

辛そうな顔をしている。

私は置き場所が何となくわかる、瑠依の家の脱衣所からバスタオルをもってきて、瑠依の髪の毛を拭いた。

「大丈夫だから……もう十分」

そう言うと、瑠依は濡れた靴下を脱いだ。
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