好きな人♡
「熱冷シートとかある?薬とか」

「ないかな…よくわかんねぇ」

力なく瑠依は言った。

私は雨の降る中、家に探しにいった。

熱冷シートとポカリ、解熱剤、風邪薬を持ってきた。

「悪い」

そう言ってベッドに座っていた。

瑠依は着替えを終えていた。

ドライヤーで瑠依の髪を乾かした。

ずっと瑠依は目を閉じてた。

具合は悪そうだった。

「心地よくて眠くなった。朱里に髪の毛乾かしてもらう日が来るとは。ありがとう」

そう言うと、瑠依は咳き込みながら、ベッドに横たわった。

体温計で測ると38度あった。

「熱い……」

そう言って寝転がった。

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