好きな人♡
「朱里の手冷たくて気持ちいい」

そう言って、私の手にゆっくり触れた。

心臓が驚いているのがわかる。

小学生の頃はお祭りとか人混みではぐれないように手を繋いでた。

「瑠依の手大きいね」

私が言うと。

「一応男だから」

じっと瑠依は私を見つめている。

「そうだった……何かあんまり日常で見てなかったから」

手を二人で合わせると、1センチくらい瑠依のほうが大きい。

「ね、ドキドキしてるの伝わる」

突然瑠依に言われた。
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