好きな人♡
今まで自分に対してそうだったんだ。

そういう感情だったんだ。

気づかなかった。

けど、今なら瑠依の気持ち少しわかる気がする。

自分を好きでいてくれるのが、手から伝わる気がした。

「うん…熱出ると脈が早くなるらしいよ」

「そうじゃなくて」

「ね、お粥作って来ようか?」

話をそらし、私は触れていた手を離した。

「ありがとう」

瑠依は言った。

私は瑠依の家の台所を借りてお粥を作った。

「ポカリも一応置いとくね。汗かいた時ように」

お粥を食べると「うまい、めっちゃ美味い」と喜んでくれた。

薬を瑠依は飲んだ。

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