好きな人♡

事のいきさつを話しながら涙がこぼれた。

瑠依は頷いて聞いてくれた。

「しょうがない、そういう奴なんだって諦めるしかない」

瑠依はずっと心配してた。

そんな奴(春弥)全然朱里のことわかってない。

そう言ってくれてた。

「もっといい奴いるよ、絶対」

前髪をかきあげながら言った。

「もう彼氏なんかいらない。こりごり」

首を振り、メロンソーダを口に含んだ。

涙が溢れてくる。

瑠依はそっと頷いた。

「なんで、拒否っちゃたんだろ」

なんで……それしか浮かばない。

「うん」

余計に涙が出る。

瑠依は告白して上手くいった時も、一緒に喜んでくれた。
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