好きな人♡
「シャンプーが大変。そっとしか洗えなくて。銀色が取れやすくて」

困った様子で瑠依は言った。

「俺はガシガシ洗いたい。夏は特に」

「おしゃれには忍耐も必要」

4人でかき氷を食べた。

舌を樹がべーっと出して見せてきた。

「イチゴの赤なのわかるー小学生みたいな顔して」

そう言って瑠依は笑った。

それから自分の緑に染まった舌を出した。

私も朋もつられて、緑と青の舌を出した。

だんだんと人が増えてきた。

人に押されそうになると、さっと瑠依は私を守るように歩いてくれた。

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