好きな人♡
「ごめん、楽しいお祭りが探し物になって」

「いいって」

浴衣せっかく着てるのに。

「ピカチュウ見つかるといいね」

朋は優しい。

こんな友達に出会えただけ良かった。

「私はさ、樹のこと好きなんだ」

木の陰を探してた時に言われた。

盆踊りの音楽が賑やかに流れてる。

「え?そうなんだ、やっぱり」

私は何となく気づいてた。

「バレてた?」

「うん」

「わかりやすいかな?」

「いざって時は協力する」

「ありがとう」

朋の顔がパッと輝いて見えた。

恋していると、やっぱりきれいになるんだ。

「何かさ、さっき女の子に樹たち連れて行かれちゃったよね」

「そうだね、残念。あれは中学の時のバスケ部軍団」

「今度の花火大会は樹と、瑠依と4人で行きたいな」

「じゃ、瑠依に声かけとくよ」

「ありがとう〜それより、瑠依のことはいいの?」
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