好きな人♡
樹と朋と別れた帰り道、街灯だけが明るくて虫が飛んでる。

「元バスケ部仲いいね」

私が言うと、

「ま、気心知れてるし。

一緒にいると楽しいから。

ミニバスの頃から入れると5年は一緒にプレーしてきたから」

瑠依は笑顔で言った。

「上手だよね。瑠依がこの前バスケしてるの見た、汗だくで」

「え?そうなんだ、声かけてよ」

「部外者だし……」

「何かさ、みんなとバスケ楽しいけど、やっぱ体が追いつかない」

「そんななふうに見えなかったけど」

「部活高校に入ってからも、やりてぇー気持ちあったんだけど、美容も楽しそうで手伝ってみるかな?みたいな。軽い感じ。

けど服飾とかも興味あってら服も好きだし。気持ちが中途半端」

瑠依がそんなふうに考えてるなんて知らなかった。

「すごいね、やりたいことたくさんあって」

「全然…全然…だから、バスケも中途半端だけど混ぜてもらってる。大事な仲間」

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