好きな人♡
やっぱり…伝えよう


大きく息を吸い込んだ。

「瑠依が好きだよ」

さっきよりは大きな声で言った。

声が震えてたのがわかる。

「………」

瑠依が目を大きく見開いて、ポカンとした表情てま固まった。口を動かす様子はなくて。

無言………

「今さらもう、遅いよね」

そう今度は小さな声でつぶやいた。



怖くなって私は人ごみをかき分け、速足で瑠依に背中を向けて全力で逃げた。


困ってたのかも……

花火は煌びやかなに輝いている。

ゆっくり見たい気持ちもあったけど。

恋はタイミングっていうからね。

ズレちゃったのかも。

瑠依が私を好きだった時と、今の私の好きが。

人にぶつかりそうになって避けた。



「はぁ……ちょっ、さっきの……」

息を切らした瑠依が私の肩を叩いた。
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