好きな人♡
「じゃ、お願い」

そう言って椅子に座る。

立てて置ける鏡が机に置かれる。

「やっぱ、前髪だけ」

不安になって言う。

「よし、初めてだけど、任せて」

自信満々にハサミを開閉してる。

長くて流してた前髪を真っ直ぐ下ろすように短く。

そうお願いした。

いざとなると、いつになく瑠依の手が震えている。

ダッカール(ピン)で余分な髪の毛はとめて。

こんなに真剣な瑠依見たことなかった。

慣れない手つきでハサミを動かす。

私まで緊張してきた。
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