3分でわかる学校の不思議なウワサ
──翌日。
裕介は登校すると同じクラスでバスケクラブのメンバーでもある雅紀の姿を探した。
「裕介、おはよ。誰探してんの?」
「あぁ。昨日、雅紀がクラブ中に保健室行くって言ってそのまま帰ったみたいでさ、心配で」
裕介の言葉に、野球部に所属しているクラスメイトの男子が不思議そうな顔をしている。
「あれ? おかしいな。俺も昨日さ、打球当たって保健室行こうとおもったんだけどチームメイトから、阿賀セン体調不良で休んでるからって聞いて諦めたけど?」
「え?」
その時、裕介がポケット中で震えたスマホを取りだした。
届いたLINEメッセージの相手は雅紀だ。
──『放課後ひとりになるな、口裂け女に気をつけろ、あと絶対に綺麗って言うな』
聞いたことがある文面に裕介は首を傾げる。
「なんだ雅紀のやつ、心配してたのに、ふざける元気あるんじゃん」
裕介は『わかった、ブスって言えばいいんだろ』と雅紀に返信すると、ふっと笑って、スマホをポケット仕舞った。
──令和の口裂け女・完──
裕介は登校すると同じクラスでバスケクラブのメンバーでもある雅紀の姿を探した。
「裕介、おはよ。誰探してんの?」
「あぁ。昨日、雅紀がクラブ中に保健室行くって言ってそのまま帰ったみたいでさ、心配で」
裕介の言葉に、野球部に所属しているクラスメイトの男子が不思議そうな顔をしている。
「あれ? おかしいな。俺も昨日さ、打球当たって保健室行こうとおもったんだけどチームメイトから、阿賀セン体調不良で休んでるからって聞いて諦めたけど?」
「え?」
その時、裕介がポケット中で震えたスマホを取りだした。
届いたLINEメッセージの相手は雅紀だ。
──『放課後ひとりになるな、口裂け女に気をつけろ、あと絶対に綺麗って言うな』
聞いたことがある文面に裕介は首を傾げる。
「なんだ雅紀のやつ、心配してたのに、ふざける元気あるんじゃん」
裕介は『わかった、ブスって言えばいいんだろ』と雅紀に返信すると、ふっと笑って、スマホをポケット仕舞った。
──令和の口裂け女・完──