チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「ザ…ザコキャラだと?」


明らかに自分より弱い
シチローに『ザコキャラ』と呼ばれ、隊尊の顔つきが変わった。


しかし、そんな隊尊を敢えて無視して、シチローはさらに続けた。


「スーパーコンピューターだか何だか知らないが、所詮自分じゃ何も出来ないただの腰抜けじゃね~かっ!」


リング下でシチローの様子を見ていた凪とてぃーだは、このシチローの不可解な言動に首を傾げていた。


「シチロー…さっきまで逃げ回ってたと思ったら、突然何を言い出すのかしら?…これが作戦?」



その時だった!




突然、会場全体に地響きのような振動が湧き上がり、突如として観客席二階の壁が真っ二つに割れたかと思うと、その奥から巨大な金属の箱が出現したのだ!


その箱の上部には巨大なモニターが備え付けてあり、そこにはデスマスクのような表情の無い黄金の顔が映し出されてていた。


呆然とその無機質な物体に目を向ける、5人。


「あれが…mother…」


ついに、敵のボスキャラの登場だ!


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