チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~


ーーーズトッ!



「うっっ!」


開始早々、隊尊の鋭いボディブローがシチローの腹に食い込む。


「さっき倒れてりゃ良かったのにな、諦めの悪い奴だ♪」


耳元で隊尊が、ニヤリと口元を歪めてそんな嫌みを囁いた。


シチローにとってはまさに地獄のラウンドが始まった。





バキッ!


      ズトッ!


   ドスッ!


ズダン!


     バスン!





ロープに追い詰められたシチローを、容赦なく攻めたてる隊尊。


ロープを背にしたシチローは、ダウンする事も出来ずにただ、その繰り出すパンチを浴びていた。


「シチロォーーーッ!」


そんな凪の悲痛な声は、果たしてシチローに届いているのだろうか…



その一方で、子豚とひろきの方はというと…


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