チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
シチロー達4人は今、タイムトンネルの中にいた。
目の前の空間は奇妙な形に捻れて歪み、グルグルと回っている。
なぜか、ひろきは以前にもこの様な光景を見た事があるらしかった。
「うわ~っ!あたし酔っ払っちゃったよ~!」
酒のせいじゃないから…
しばらくその光景が続いたあとにやがて、眼前には眩しい位の白い光の塊が見えてきた。
「あれが出口みたいだな…」
初めて訪れる未来の世界に、4人の胸の鼓動は
否が応でも高鳴った。
「画期的なダイエットの薬とか出来て無いかしら~♪」
「未来のビールって美味しいのかな?」
子豚とひろきが、目を輝かせて呟いた。
「何しに来たんだ…お前達は…」
未来は危険極まりない戦場だというのに、こんな楽観的な発想をする子豚とひろきの事を、何だか羨ましいとも思うシチローだった。
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