チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~

「煙草の火で爆発なんて、こりゃあ穏やかじゃありませんね♪…越後屋さん、一体この箱の中には何が入っているんですか?」


箱の中身など、およその見当はついてしまったシチローだが、敢えてその中身を越後屋に訊いてみる。


「そ、そんな事などどうでも良い!お前達には関係の無い事だ!」


慌ててごまかそうとする越後屋だが、そんな越後屋の態度はよけいにシチロー達の予想を確実なものにするというものだ。


「いやあ~♪そんな風に言われると、ますます中身が気になるってもんですよ♪」


「私も気になりますな~シチロー殿、ちょっと開けてみましょう♪」



「はい♪では、ご開帳~~♪」


「ああ~っ!こらっ!
勝手に開け……」


悪ノリする光圀とシチローは、越後屋の制止を無視する様に箱の蓋を一斉に開けてしまった。


その箱の中には勿論、シチロー達の予想通り鉄砲と弾薬がびっしり詰まっていた。


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