チャリパイ11~時をかける森永探偵事務所~
少し不機嫌そうな表情で、シチローの脇腹を肘で突っつく光圀。
「シチロー殿、あの金さんとかいう男は一体何者なんですか?」
「金さんは北町奉行の遠山様ですよ。御隠居」
「北町奉行があんな入れ墨なんかして、よろしいんですかの?」
「いやいや、御隠居!
あれが金さんの売りなんですって♪」
シチローの説明を受けながらも、依然として納得がいかないといった感じの光圀。
そして、いまいちしらけムードの水戸黄門一派をよそに、遠山の金さんは威勢よくあの名台詞を並べ立てた。
「おう~おう!
この金さんの背中に咲いた桜吹雪!散らせるもんなら散らせてみやがれ!」
「キャア~♪金さん、
カッコイイ~♪」
そんな金さんに、子豚とひろきの黄色い声援が飛んだ。
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